2014年1月19日日曜日

スペインバスケットボールリーグの仕組み

先日、株式会社UPSETの片岡さんがドイツのバスケットボールリーグの仕組みについての記事を紹介しておりまして、それならばと自分もスペイン版を書きましょう、というのが今回の趣旨だったのですが、2013年12月発売の月刊バスケットボールの記事にもあった、FIBAがJBAに苦言みたいなところの問題について、こんなブログ記事がありました、2020年東京オリンピック開催に向けてFIBAがJBAに求めていること。 このへんも絡めて書いてみました。 

まずリーグはどんな感じかというところから(2013-14シーズンの場合です)

  1. リーガ・アーセーベー(Liga Endesa ACB) 18チーム
  2. レブ・オロ(LEB Oro) 14チーム
  3. レブ・プラタ(LEB Plata) 13チーム
  4. リーガ・エバ (Liga EBA) スペイン全土を5つのブロックにわけたリーグ
この下はさらに地域リーグのようになっているんですが、とりあえず上から1部、2部、3部、4部と考えていいと思います。 

ちゃんとした組織図を見たことは無いんですが、これがいわゆるピラミッド型の縦の関係のリーグです。 1部ACBと2部LEB Oroは毎年入れ替えがありますし、2部と3部のチームの入れ替えもあります、3部4部間も同様です。

スペインのバスケットボールはいわゆる協会、フェデラシオン・エスパニョーラ・デ・バロンセスト(FEBで通称フェブ)があり、 スペイン国内のあらゆるバスケットボール(プロ/アマ、男女、代表、リーグ、3x3、車椅子バスケット etc.を管轄しています。 

つまりFIBA → FIBAヨーロッパ → FEBというラインです。 フェブ(FEB)はそれこそ全てのバスケットボールを管轄しているので、インフラのような普及・管理団体になり、本部はマドリードにあります。

1.リーガ・アーセーベー(Liga Endesa ACB) 

協会内の1部門としてプロのトップリーグACBがあります。ACBという組織がバルセロナにあって1部リーグを運営しています。18チームが総当りH&Aのリーグ戦を行い(レギュラーシーズン34試合)、上位8チームがプレーオフを戦います。
http://www.acb.com/

ACBは2011年8月電力会社Endesa(エンデサ)社とリーグのネーミングライツ契約を結びまして、 リーガ・エンデサ(Liga Endesa)としての名前で報道・表記されています。 契約は4年契約2年のオプション付き、総額6年で3,050万ユーロという大型契約。

こういったお金や個別のリーグ・スポンサー様(飲料メーカーや食品、保険などなど)、 そして世界中で放映権を売って集めたお金でプロリーグを運営しています。 

ACBはアソシアシオン・クルブ・バロンセスト(アソシエーション・クラブ・バロンセスト)の略で、いわゆるプロリーグです、また参戦チームもプロチームです。

2.レブ・オロ(LEB Oro) 
3.レブ・プラタ(LEB Plata)

 2部リーグと3部リーグのレブ(LEB)はACB同様全国リーグです。今季はそれぞれ14チーム、13チームが総当りでH&A戦を戦い、1位のチームがレギュラーシーズン優勝として、上のリーグに昇格、2-9位の8チームがプレーオフを戦い優勝したチームも昇格という形です。

ACB2部という言い方をしないのは、ACBが運営せず、フェブ(FEB)が運営・管轄しているからで、公式サイトもFEBドメイン内にあります
http://www.adeccooro.es/inicio.aspx
http://www.adeccoplata.es/inicio.aspx

ACB同様、スポンサーとしてアデコ社がついていて、 正式にはリーガ・アデコ・レブ・オロと言い、報道や表記、ロゴにはAdeccoと入っていますが、 通常はレブと呼ばれています。

ただし、ACBとLEBが仲が悪いかというとそういうことはなく、縦の関係のリーグで毎年昇格・降格があります。 また、シーズン中にACBのチームがLEBから選手を補強したり、ACBの若手選手がプレータイムを得るためにLEBのチームにレンタル移籍したりはもちろん、 ACBチームの2軍チーム、例えばバルサB、ウニカハBなどがLEB Oroを戦っていたり、フエンラブラダBがLEB Plataを戦っています。

プロリーグかというと何と答えていいのかわかりませんが、リーグとしてはプロではないと思います。 が、プロチームも参戦していますし、プロの2軍チームもいます、セミプロのようなチームもあると思います。

選手についてもプロもいれば、学生もいれば、兼業で職業を持っているセミプロもいるはずです。

リーグについても実際バルサBなどは2部リーグの試合なのに入場料無料でやっていたりしました。 

LEBは確かリーガ・エスパニョーラ・デ・バロンセストの略で、
Oro(オロ)は金
Plata(プラタ)は銀のことです。
その昔景気が良い時はもっとチーム数も多く、Bronce(ブロンセ)=銅というリーグもさらに下にありましたが、今はありません。
※英語表記だと、レブ・ゴールド、レブ・シルバーという表記を見かけますね


4.リーガ・エバ(Liga EBA)

ここから全国リーグでなく、地域リーグになります。
http://www.feb.es/eba.aspx

スペイン全土を5つのブロックに分けてリーグ戦を行います、開催時期やチーム数もまちまちです。 レブ(LEB)同様、参加チームもまちまちでプロもあれば、ACBの2軍チームが参戦していたり、大学と提携しているチームや、 アマチュアチームもいるはずです。 

日本では想像がつきにくいかとは思いますが、 仕事をしているベテラン選手や15-20歳くらいの若手選手が一緒になったようなチームも多いです。

他に例えばACBのエストゥディアンテスはエバ(Liga EBA)に23歳以下の2軍チームを参戦させていて(自主的にU23にしている)、 経験を積ませています。ACBの試合で試合登録する12名中、2名は必ずこのエバ(Liga EBA)参戦チームの主力2人としています。

またウニカハなどは3軍チームを自主的に18歳以下のチームにしてEBAを戦っています。

1部ACBはACBが運営し、 2部3部4部はFEBが運営しているという話を以前ある講演会の最後にチラッと話したところ、そのままbjリーグがプロで、JBAが2部3部4部をやっているみたいなものかという構図の話になったのですが、 私は似てはいるけれども大きく違う点があるなと思っています。

ACBは(組織上)FEBから独立した1つの組織ですが、あくまでFEBの傘下にあると思っています。

FIBA→FEBの傘下にあるACBというリーグです。当然FIBAルールで運営されていますし、FEBの意向を無視して勝手なことはやりません。 FEBはスペイン代表をACBのプロ選手から選びますが、そこに対立の構図はありません。

FEBはスペイン代表だけでなく、U20、U19、U18、U17、U16のスペイン代表を毎年組織して育成しています。 彼らはACBでもプレーしていますが、LEBでもEBAでもプレーしています。

あくまでFEB内に車椅子バスケット部門や3x3部門があるのと同じレベルでプロ部門としてACBがあるイメージです。 ACBはプロリーグとして運営に必要なお金を集め、毎年プロチーム18チームを組織してリーグを行っています。

そしてACBはスペインにおける基本的なバスケットボール普及と強化に最大限協力し、FEBの強化部がプランニングする代表強化を支えています。


うわー、しかし書いたはいいですがわかりにくさ満点ですね、このブログ記事を叩き台にして、あーだーこーだ、質問いただいたり、それを元にACBに質問したり、FEBに質問したり、そんなこんなでさらに理解を深めていければ最高です。それがツイッターではできないブログを再開した理由(2013年1月)だったりします。どうぞ宜しくお願いいたします。